リトアニア大統領、ギターナス・ナウセーダ(55)と、ディアナ・ナウセディエネ(フィーストレディ)夫妻は10月21~24日の4日間の日程で日本を公式に訪問します。22日(火)には新しい天皇陛下の御即位を内外に披露する「即位礼正殿の儀」に参列します。大統領府公式サイトが発表しました。
日本での滞在中、ナウセーダ大統領はリトアニアと日本との二国間の政治、経済、文化の各分野での関係を強化に取り組みます。安倍晋三総理大臣、大島理森衆議院議長の両名と会談するほか、日本リトアニア友好議員連盟・日本側会長の中曽根弘文参議院議議員との会談が予定されています。
政府要人らとの会談では、大統領は二国間関係における諸課題、とりわけエネルギーと輸送インフラ分野での共同プロジェクトに対する資金調達について協議する予定です。大統領はリトアニア・日本間の貿易関係の強化を目指し、日本からの投資誘致、ハイテク・科学分野における関係強化に取り組みます。
今次の訪問では主に経済外交に焦点が当てられます。これはナウセーダ大統領が今年7月に就任以降、リトアニアでの事業開発と投資を検討するビジネスコミュニティの代表者らと会う二回目の外国訪問となります。日本経団連の代表者ら、エネルギー関連大手企業の社長らと会談するほか、三木谷浩史・楽天株式会社CEOとも会談します。大統領訪日に合わせて開催される「リトアニア・日本ビジネスフォーラム」では歓迎の挨拶を行います。
24日(木)、ナウセーダ大統領は岐阜県八百津町にある杉原千畝記念館を訪問します。第二次世界大戦中にリトアニアの当時の首都カウナスにあった旧日本領事館に勤務し、いわゆる「命のビザ」を発給して数多くのユダヤ人難民を救った日本人外交官の記念碑に顕花を行います。また大統領の平和メッセージを記したプレートを設置する除幕式に列席する予定です。岐阜市にある岐阜大学では特別講演を行い、名誉博士号の授与も予定されています。森脇久隆学長、古田肇岐阜県知事とも会談が予定されています。
ファーストレディには別の日程が組まれています。彼女はリトアニアと日本との交流に取り組んでいる東京都の学校、慶應義塾大学、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の訪問を予定しています。
今次のリトアニア大統領の日本への公式訪問は、両国関係の重要な記念の節目に向けたものとなるでしょう。来たる2020年は、杉原千畝氏の生誕120年に当たり、今月リトアニア
国会は2020年を「杉原千畝の年」とする議会宣言を採択しました。また2022年には両国が外交関係を開設してからちょうど100年目の節目の年に当たります。
リトアニア大統領の日本への公式訪問は、2001年4月に当時のアダムクス大統領が訪日して以来二回目となります。
** 大統領府公式発表(英語)
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